精神科閉鎖病棟へ付き添い1泊してきた、パパンダです(´・ω・`)
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【目次】
閉鎖病棟にどんなイメージを持っていますか?
「暗い」「荒ぶっている」「粗雑な」とか、マイナス感情ではないでしょうか。
関わりがないと、わからないですよね。
僕も、なにも知らないときは、お恥ずかしながら暗いイメージを持っていました。
でも、これは大間違いですよ。
ドラマとか、漫画ならいざ知らず(ダメだけど)、全然違います。
めっちゃキレイです(/・ω・)/
そりゃそうですよね。
精神を落ち着かせるために入院するのに、粗雑な環境だったら問題です。
まして、そこは病院なので清潔が一番です。
通常の病棟と同じく、清掃もバッチリ入るし、ベッドメイキングもされ、病院食も健康的そのもの。
病院として当たり前のシステムがあるので、だんだんと調子が良くなっていくんですよね。
そして、無事に退院ができるようになるんです。
もちろん、医師や看護師のバッグアップ体制も完璧ですよ。
ちょっと人手不足感があるけど(´・ω・`)
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開放病棟もあります
精神疾患が起因で入院するとなると、なぜだか「閉鎖病棟かな」と想像してしまいます。
しかし、普通の病棟(開放病棟)だってあるんですよ。
入口は電子錠だったけど(;´・ω・)。
全病院がそうなっているかどうか不明ですが、妻が入院した病院ではそうでした。
病棟は左右対称の構造になっており、片方が「開放病棟」、もう片方が「閉鎖病棟」になっています。
出産のときに、少しだけ入室していた「婦人科病棟」も左右対称だったなぁ。
病院って構造的に動きやすくなっているのかしら。
ちなみに妻は、付き添い1泊をしたときは3回目の入院になるんですけど、全て閉鎖病棟。
そのため開放病棟の詳細はいまいち不明です。
部屋割りは『左右対称で作られてるぽい』それくらいしかわかりません(/・ω・)/
開放病棟は、病棟内へ比較的自由に出入りができ、売店に行けます。
持ち物にも制限がないんでしょうね。
「ちょっとだけ、気を落ち着けましょう。困ったことがあれば、相談してくだいね」という感じでしょうかぁ。
一方で閉鎖病棟はどうなの?
「閉鎖病棟」というからには、閉鎖しています。
入り口は2重扉になっており、どちらも常時鍵がかかっているんですよ。
どちらか片方の扉を開けるときは、もう一方の扉が必ず閉まっているという状態。
これで逃げ出すことはできない、という仕組み。
扉は看護師さんが持っている鍵がないと開けることができません。
僕のように、お見舞いやお世話にきたひとも、看護師さんに開けてほしい旨を申告して開けてもらいます。
ちょっと面倒(´・ω・`)。
もちろん、看護ステーションにも鍵がかかっていますよ。
鍵がかかっていると言えば、もう1か所あります。
閉鎖病棟の中にある、さらに「閉鎖された部屋」です。
その部屋は特別仕様なのか、重厚な扉がついています。
しかも2枚(;゚Д゚)。
中の様子が見れるように、ガラス窓もあるんですけど、分厚そうでした。
その部屋の中には、トイレも完備されています。
ただし、トイレと部屋を区切る扉がありません。
トイレ自体に蓋もありません。
廊下から死角になっているため、カメラも付いています。
こう言うとアレなんですが、刑務所みたいです。
なぜ、この特別仕様部屋の詳細がわかるのか。
それは以前の入院時「他に部屋が空いていない」という理由で、この部屋だったからです。
妻は最初この部屋を見たときにショックを受けてしまい、『患者を不安にさせて、どうするんじゃ!』と思ったものです。
先ほど説明した扉の「分厚そうなガラス」ですが、何かでひっかいたような傷がありました。
きっと、椅子とかでブン殴ったんだな(;´・ω・)
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付き添いで宿泊してみた
家族の要望で医師がOKした場合、家族が宿泊できることもあります。
でも今回は医師から依頼がありました。
妻が「OD(オーバードーズ)」という、大量服薬をしてしまったので監視が必要だったんです。
看護ステーションから離れた部屋しか用意できなかったので、監視役を僕に一任したんですね。
▼宿泊したといえば、「陣痛室」以来でした。
そう、出産も同じ病院だったんですよね。
統合失調症での妊娠出産だったので、普通の産院が「精神科を併設していないので」と、サジを投げてしまったんです。
さて、閉鎖病棟へ1泊した感想ですが「夜な夜なうめき声が聞こえる」とか「叫び声が聞こえる」などではなく、静かなものでした。
それはそうですよね。心を落ち着かせるための入院なので、静かであって当然です。
眠れない場合は、申告をすると頓服薬や睡眠薬が処方されます。
こういった点でも、至れり尽くせりです。
家族の場合、陣痛室のときと同じく簡易ベッド。
陣痛室の簡易ベッドは硬くて腰や背中が痛くなってしまったのですが、閉鎖病棟で用意してもらったベッドは、比較的柔らかく快適でした。
最初に硬いベッドを体験したから、そう思っただけかもしれないですけどね。
家族が泊まる場合は、「布団代」が必要です。
タダではなんですよね。
そこは病院としての商売なので、仕方がないことですね。
陣痛室と閉鎖病棟の宿泊比較
結論からいうと、そんなに変わりません。
病院なので、ベッドや食事のサービスも全部患者のためにあります。
付き添いの場合、これらは対象外になるので、扱いはそんなによくありません。
ホテルじゃないので当たり前ですね。
どちらの病棟にもトイレはあります。
陣痛室がある産科病棟は、いたって普通のトイレ。
でも閉鎖病棟では、入り口のドアがないんですよね。
さすがにトイレ内の個室にはありました。
陣痛室には、テレビが完備されていたんですけど、閉鎖病棟の各病室にはありません。
デイルームで大型のテレビが、ダダ流しになれていました。
なので、テレビ好きなひとが付き添い宿泊をすると、ちょっと辛いかと思います。
まぁ、テレビを見ている場合じゃないですけどね。
夜間、閉鎖病棟では見回りが一定時間ごとにあります。
その理由は患者がちゃんと眠っているか、何か起こっていないかなどを確認するためです。
暗くなった部屋を、懐中電灯で照らすので、ちょっとまぶしいですよ。
もちろん、陣痛室ではそんなことはありません。静かなものです。
この様に明らかな違いがたくさんあります。
宿泊するために子供を預ける
基本的に子供は、閉鎖病棟内へ入ってはいけません。
そのため、お見舞いのときは実家に預けます。
まして、宿泊するとなると実家にお泊りさせなきゃいけないです。
じぃじばぁばの協力があってこそ、実現できたことです。
「入院は、ご主人の宿泊が条件」と最初に言われたとき、「こ、子供はどうするんじゃ~!!」と思ったものです。
また、この条件が呑み込めない場合は、入院できなかったのかと思うと、ひやひやします。
それくらい切迫した状態だったんですよ。
子供がいない場合は、「お安い御用だ!」とすぐに対応できます。
もちろん仕事のこととか、調整しないといけないですけどね。
ですが、子供がいた場合 なにかと制約がついてまわります。
▼救急車を呼ぶときも、そうです。
閉鎖病棟への入院に限ったことではないですが、「入院」という事態が起きたときのために、子供の対応をどうするかということを、あらかじめ決めておいたほうが、いいかもしれませんね。
ここまでの長い記事をお読みいただき、ありがとうございました。
誰かのお役に立てればうれしいです。
それでは。
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