パパンダライフ!

7・8歳年子兄妹+2歳児のパパ。1年間の育休の経験あり。フリーランス。 妻:統合失調症/ASD、長男/長女:ASD/ADHDのため、次男もたぶん発達障害にてサポートと育児に奮闘中。結構つらくて、しんどい。気分変調症で通院中。倉敷とことこ/備後とことこの編集長。一般社団法人はれとこ 理事。岡山ブログカレッジ運営。 何ごとも丁寧な作業がモットー。お仕事依頼等連絡はpapanda.life@gmail.comまでお送りください。

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育休の不利益取扱い。労働局の『雇用環境均等室』に相談へ行ってきた。

社会の制度は使い倒すパパンダです(´・ω・`)

 

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【目次】

 

相談してみることにした 

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育休後に職場復帰を考えていましたが、会社への不信感から退職を選びました。

※詳しい経緯は下記をご覧ください※

www.papanda-life.com

 

僕のわがままな部分もあるのですが、本当にそれだけなのか、それとも「育休の不利益取扱い」になるかのか知りたくて、相談してみることにしました。

今回は、これに関するお話です。結論『労働局は動いてくれる。相談してみてよかったよ!』です。

 

育休関連は労基ではない

労働関係で何か問題が発生したとき、相談場所は「労基(労働基準監督署)だ!」と思っていたのですが、そうではないです。

いろいろ調べて、この事実を知ったのではありません。育休仲間さん(女性)が、育休明けの会社対応について「雇用環境均等室」へ相談した、という経緯があるので知っていました。

 

育休仲間さんは、その時まず「労基」に行きました。だけど、「育休関連だと、雇用環境均等室だね」と案内され、2度手間になった・・・(´・ω・`)という話を聞いていました。

それを覚えていたので、僕は まず1番に「雇用環境均等室」へ相談することにしたんです。

 

【労働基準監督署 】

労働基準監督署では、事業場の監督指導、労働条件に関する申告・相談、労働災害防止、職業性疾病の予防、災害調査、労災保険事業等を行っています。

管轄地域と所在地一覧 | 岡山労働局より 

 

【雇用環境均等室】

雇用環境・均等室では、育児休業制度や介護休業制度等の普及・定着を図り、「育児・介護休業法」が円滑に施行されるように、相談・援助を行っています。

育児・介護休業制度等 | 岡山労働局より

 

上記のような違いあります。育休関連で相談があるひとは、各都道府県の労働局「雇用環境均等室」に行きましょう!!

 

まずは電話で相談を開始

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いきなり現地へ行っても、「それは、育休関係ないですねぇ」とか言われると悲しいので、まずは電話で相談してみることにしました。小心者です・・・(´・ω・`)

 

先ほど「育休関連は雇用環境均等室だ」と言いましたが、ズバリその名称が頭の中にあったわけではありません。「なんちゃら均等室だったハズ」くらいです。そのため、連絡先がわかりませんでした。

 

そんな中、厚生労働省のTwitterから得た情報で下記のようなものがありました。

ハラスメント対応特別相談窓口
全国の都道府県労働局に、労働者や事業主等が相談できる「ハラスメント対応特別相談窓口」を開設します。
妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメントについての相談を中心に受け付けます。
あなたのプライバシーは守られます。匿名で相談することも可能です。相談はすべて無料です。
詳しくは、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)へお問い合わせください。

全国マタハラ未然防止対策キャラバン |厚生労働省より 

これだ( ゚Д゚)!! 日ごろから情報に目を通していると、いざと言うときに役立ちますね。リンクから相談窓口の電話番号を調べ、電話をかけてみました。

 

何が起きたのか具体的に伝える

僕の場合だと、「育休直前に部署異動となり、加えて給料を下げられた」「復帰前に部署が定まらず、さらに部署異動させられそうになった」という点です。それに至るまでの経緯を、過去から順々に話していきました。

 

そして、話している中で電話口の相談員さんから質問があり、それに答えていくことを繰り返します。こうすることによって、相談員さんはだんだんと事実の隙間を埋めていって、状況を把握していくんですね。

 

「あ、それは育休の不利益取扱いになりますね」と言われたときは、『やっぱり、そうだったんだ(´;ω;`)ウゥゥ』と思ったもんです。

 

しかし電話だけでは、「相談だけ」になってしまいます。『相談者さん(僕のことですね)は、この後どのようにしたいですか?」と最後に質問されるんです。

 

『労働局から会社に向けて指導や、改善命令などをしてほしいです!!』と、しっかり伝えましょう。

 

さらなる詳細や資料提出には労働局へ出向く

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電話で具体的な流れは伝えましたが、やっぱり『声』だけでは伝わらないこともあります。さらに、労働局に動いてもらおうとすると出向くに限ります。

 

労働局の建物内に入るには、厳重な身分チェックがあります!  また何の用件で来たのか専用の用紙に記入も必要です。

『〇月〇日 〇時〇分 氏名〇〇 連絡先080-〇〇〇・・・。訪問場所:〇階雇用環境均等室 用件:相談』と言ったことを書くんですよ~。そして、身分証(免許証など)を警備員に見せますします。

 

その後、ICカードの入った「一時入館証」を受け取り、セキュリティーゲートを通過、目的地へ向かいます。この手順は、会社で労働保険関連の仕事をしていたときに初めて体験したのですが、未だにドキドキします(´・ω・`)

 

各都道府県の労働局が全部そうなか不明なのですが、出向くときは電話口の相談員さんに詳しい入館方法を聞くか、ホームページで事前チェックしておくといいですね(*'▽')

参考:岡山第2合同庁舎への入館案内

 

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相談員さんに口頭で追加説明や資料提出を行う

電話で相談したときに、伝えきれなかったことや、実際に資料を見せながらの説明を追加していきます。尚、持って行った書類は下記です。

  • 雇用契約書
  • 労働条件通知書
  • 育児休業給付金支給決定通知書
  • 給与明細
  • 就業規則
  • 賃金規定
  • 給与規定
  • 出産育児休業及び育児規定
  • 復帰にあたっての、やり取りメール履歴

他、資料があればあるほど、いいですねぇ(*'▽')。相談員さんが精査するのに大変だと思うけど・・・。「就業規則」などは、会社としては従業員に開示しなければならないので、いざというときに貰っておきましょう。こういうときに役に立ちます。

 

雇用環境均等室での対応は3種類

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参考:職場のトラブルで悩んでいませんか?

 

  1. 個別紛争
  2. 調停会議
  3. 行政指導

の3種類です。なんか、お堅くてよくわからないですね(;´・ω・)。「個別紛争」と「調停会議」は、会社と従業員の意見を聞きながら、労働局が間に入りお互いのいいところで折り合いをつける、といった感じでしょうか。こんなことを説明されました。

 

「行政指導」は、今回の僕の例だと『育休に関する不利益取扱いがありました。従業員さんからの申し出です。今後気を付けてくださいね』と労働局から会社に指導をします。

 

僕は、すでに退職を選んだので、会社と争う気はなく「行政指導」を選びました。

 

退職を選択する前だと、「個別紛争」を選んで育休復帰後に希望する部署に配置してくれ!!などを、会社-労働局-従業員のような3者間で話しをしていきます。育休後の扱いについて納得がいかない場合は、これを選べばいいですね。

 

今回の行政指導の焦点

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僕の話を聞いた相談員さんが見極めたところ、今回の「育休の不利益取扱い」は下記になるそうです。

  • 育休前に異動した際、賃金を低くしたこと
  • 育児休業取扱通知書を渡していないこと

の2点になりました。育休復帰後の異動に関しては、実際復帰をしたわけではないので、見送りです。

 

そもそも、育休復帰後の異動については「キャリアアップの観点から、いろいろな部署に配属し、経験を積んでもらうから」とか言われると、それでおしまいだそうです。物は言いようですね( ゚Д゚)

 

「育児休業取扱通知書」というのは、『あたなの育休は〇/〇~〇/〇ですよ。復帰は〇/〇ですよ』という取り決めが書かれた紙です。法律上、育休取得者に会社から渡さないといけないそうです。知らなかった! もらってない!

 

会社として、これらがよろしくないので、行政指導するとのことでした。

 

労働局は会社の言い分も聞きます

今回相談した事柄は、僕が一方的に伝えたことです。もちろん、真実なのですが少々ゆがんだ私情入っているかもしれません。それでは公平な判断ができないため、会社側の話しも聞きます。

 

そのうえで、的確な行政指導をするそうです。その内容、結果については、守秘義務があるので従業員側には原則教えてもらえません。会社側が「従業員へ伝えてもいいよ」とOKした場合、労働局から従業員へ伝えます。

 

さて、どうなるんでしょうかね(´・ω・`)

 

おわりに

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

僕の体験が、どなたかのお役に立てばうれしいです。

 

労働局の雇用環境均等室への相談ですが、「会社に大打撃を与えたい!と思ってやったのでありません。「今後育休を取得するひとが出た場合、よりよい環境で育休に入ってほしい、復帰してほしい」と思ったからです。キレイごとに聞こえますが、実際そう思っています。

 

ただ、行政指導が入ったからといって、ビクともしないでしょう。平気な顔をしているでしょう。「この忙しいのに、余計な手間を取らせやがって」といった感じでしょう。

でも正直「お気の毒に~」と思います。それが、わずかながらの抵抗です。小心者なもので(´・ω・`)

 

僕の場合はこんな感じです。世の中には「個別紛争」をして、元部署に戻ったり、給与面を戻したりしているひとがいます。とてもいいことです。ただ心配なのは、そのひとたちは会社に居づらくならなかったのかな、という点です。

 

また新たな嫌がらせを受けたり、無視されたりしてないのか、と勝手に心配になりました。まだ労働局に相談すれば、間に入ってくれ改善してくれると思いますが、それだけでは何も問題が解決しないですね。

 

ブラック企業だと、こういった事例が多いかと思います。根本的に、ブラック企業が滅びてくれないと、なくならないですよね。

行政指導をうけたり、強制捜査が入ったりすると、自然淘汰されていくことでしょう。そして、自らの重みで勝手に倒産していくと思います。そうであってほしいです。

 

そんな会社は、こっちからサヨナラしたほうが、いいですね(*'▽') 

 

それでは(´・ω・`)ノシ☆

 

【その後のお話】

その1

育休の不利益取扱いについて元職場の報告がひどい。労働局『雇用環境均等室』の対応経過。

その2

最終決着。労働局『雇用環境均等室』に育休の不利益取扱いを相談したら、こうなった。

 

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