これまでのボーナス最高額は「月給の1ヶ月分」だったパパンダです(´・ω・`)
そ、それでも嬉しかったぞ。
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【目次】
- ボーナスの季節になりましたね
- 役員たちのお給料事情
- 役員賞与って何なのよ
- さてここから本題
- 健康保険料と厚生年金保険料はどうなるのか
- これを読んでいる役員のひとへ
- これを読んでいる給与計算担当のひとへ
- おわりにおススメ記事を紹介!
ボーナスの季節になりましたね
この記事を書いている時期(2016年12月)は、一般的にボーナスの季節ですね。支給されると、日ごろの大変さも報われた気がします(*'ω'*)
僕が今月退職する会社も、この時期はボーナスが出ましたよ。だけど、「月給の2.3ヶ月分!」とかそんな決まった規定はなく、すごくもらえるひと 、寸志かよ!というひとで二分されていました。僕は寸志階級(´;ω;`)ウゥゥ
そんな中、「役員賞与」も出していたんですよね。役員ってのは、社長(代表取締役)や、専務(取締役)、常務(取締役)とか、そんな人たちの事です。
今回は【役員賞与で、会社と役員個人の社会保険料を削減する】という、ちょっと変わったボーナスに関するお話です。
あ、ちょっと違うかな。【従業員のことは知らないけど、自分たちだけ社会保険料を安くするぞ、ぐへへへ】というお話です。
役員たちのお給料事情
役員たちに支給されるお金は「給料」ではなく「役員報酬」と言います。
従業員がもらう「給料」と少し違うのは、決まった額が毎月支給されるという点です。これは、株主総会で決めれるんですよ。むしろ、この決まった額を1円の違いもなく、支給しなければなりません。70万円なら70万円を毎月、です。
ここから、健康保険料や厚生年金保険料を導き出すんです。上記に書いた70万円を例にしますと~、
- 健康保険料:3万5,855円
- 厚生年金保険料:5万6,364円
が、毎月かかってきます。合計9万2,219円ですよ~。た、高いですよね( ゚Д゚)
参考:平成28年9月分(10月納付分)の健康保険・厚生年金保険の保険料額表(岡山県)
役員賞与って何なのよ
先ほど、役員報酬は決まった額を毎月払う と言いました。だから途中で、「俺、頑張ったから臨時でボーナスだしちゃえ!」っていうのは出来ません。
でもですね、「事前確定届出給与」っていう何やら小難しいものを税務署に提出すれば、できるんですよ。世の中、いろんな制度がありますねぇ(´・ω・`)
これがいわゆる「役員賞与」になります。
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さてここから本題
やっとか(´・ω・`)
役員たちは、社会保険料を下げたいんですよ。そこを下げれば、会社負担も下がって経費削減になるし、なんとなんと自分たちの負担も軽くなります。
でも、毎月の「役員報酬」と、そこに加えて「役員賞与」でたくさんもらっちゃうと、社会保険料に加えて、所得税や次年度の住民税が増えちゃいます。それは避けたい!!
となると、年収を同じにすればいいんです。
70万円×12ヶ月=840万円
今までのは、図にするとこんな感じです。
10万円×12ヶ月+役員賞与720万=840万円
これを、役員報酬を月10万円に減らし、その減った分を役員賞与で720万円支給します。
健康保険料と厚生年金保険料はどうなるのか
こうなります。
参考:平成28年9月分(10月納付分)の健康保険・厚生年金保険の保険料額表(岡山県)
毎月、約7万8,000円の負担減になるんですねっ。ここまでに至るには、他にもろもろの手続きが必要ですが、結果的にこうなります。
社会保険料は、会社と個人が半分ずつ支払っているので、会社側も約7万8,000円の削減です。
まさに、Win Win!!の関係ですねぇ(´・ω・`)
年間で考えると、約7万8,000円×12ヶ月=約93万円の削減です。
このようにして、役員陣だけ美味しい手続きをしているのです。
ついでに言うと、役員賞与にも社会保険料がかかります。だけど、ここでも得をするんです。
【健康保険】
720万×健康保険料率10.10%=72万7,200円
【厚生年金】
720万×厚生年金料率18.182%=130万9,104円
かと思いきや、なんと賞与の基準額に上限があり、健康保険は573万円、厚生年金は150万円に保険料率をかけたものでいいんです。
【健康保険】
573万円×10.10%=57万8,730円
【厚生年金】
150万×18.182%=27万2,730円
なんだか、嫌になってきました(´・ω・`)
これを読んでいる役員のひとへ
経費削減できます。個人の負担を減らせます。少ない役員報酬では効果がありませんよ。2.3年目くらいから効果が出ます。我慢、我慢。
あと、お子さんが居て児童手当を支給されていると、影響出ちゃいますよ~。
詳細は、税理士や社会保険労務士に相談しましょう。
これを読んでいる給与計算担当のひとへ
役員陣に提案すると、評価が上がってお給料も上がるかも・・・(´・ω・`)。でも勝手にやらず、詳細は税理士や社会保険労務士に相談しましょう。
僕は、この手続きをしましたけど、な~~~んにも評価されませんでしたよ。へへっ。
おわりにおススメ記事を紹介!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
縁遠いボーナスのお話、どうでしたか。こんなことが、世の中にあるんですよ~。
これはともかく、自分がボーナスもらえれば、それでOKですよねっ。
最後にお役に立つ記事、面白い記事を紹介します。
白金ちなさん(@shirogane_tina)の記事です。
いつも更新する記事は、すごく緻密で必見です。今回は、ボーナス実態について書かれています。
ジンさん(@jinnoren)の記事です。
この記事は、コラボ記事で下記で紹介しる方たちと合わせ、計3名で成り立つ面白い記事です。普段、他の人のボーナスのルールとか、使い道など聞きませんよね。それらが、リアルに感じることができますよ。
ボバさん(@bobatta3)の記事です。
先ほど紹介したジンさんとのコラボ記事です。同じテーマ、同じ副題で書かれています。各家庭で違うのに、共通点もあった!!という面白い内容になっていますよ。
それでは(´・ω・`)ノシ☆