インタビューはガンガンに受け付けるパパンダです(´・ω・`)
2018年1月上旬、大学生さんから『男性の育児休業(育休)』についてインタビューをしたい旨、問い合わせがありました。
大学生さんからは、2回目ね(*´ω`*)
前回は卒業論文のためでしたが、今回は『授業で男性の育休について調べている』とのこと。
おお~、素晴らしいねぇ。こうして大学の授業に男性育休の話しが出るって、いいことですよね。
『若者のためなら、ガンガン答えるよ!』の精神のもと、インタビューを受けました。
どんな感じで問い合わせがくるのか。インタビュー内容は?なども書きながら、授業(発表)の感想も聞いてみたのでお伝えします~。
※文字数多めです※
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【目次】
- こんな感じで問い合わせが届きました
- インタビューへの回答基準
- インタビューの内容見せちゃいます
- 男性が育休を取りづらいという現状にジェンダーの問題が関係していると思いますか?
- 男性が育休を取りにくい現状の原因は何だとお考えですか?
- 今後男性が育休を当たり前のように取れる社会になるためには、何がどの様に変わる必要がありますか?
- 発表を聞いた他の学生さんに感想を聞いてもらったよ
- さいごに
こんな感じで問い合わせが届きました
問い合わせてって、ある日突然届いてビックリするもんです。
▼こんな感じで届くんですよ。
パパンダ様
はじめまして。〇〇大学〇〇学科〇年の****と申します。
「パパンダの年子育児ライフ」を読み、ぜひインタビューさせていただきたく連絡致しました。
現在、授業で男性の育休について調べております。この授業の講師は、〇〇新聞で記者をしている****先生です。
インタビュー内容は、授業での発表に用いるだけです。
電話もしくはメールで、育休を取得するまでや取得後のご苦労などを聞かせていただきたいですが、よろしいでしょうか。
返信お待ちしております。
****
なんて礼儀正しいひとかしらっ(*´ω`*)
「おおっ」と思ったのは、大学なんて通ったことがなく縁遠い僕でも知っている大学名だったことです。
なお今回、すべての内容について本人さんの許可を得ています。
インタビューへの回答基準
・・・(´・ω・`)、インタビューの回答基準に大学名を入れているわけではないですよ。
キチンとしていて礼儀正しい点を重視しています。
「大学の授業で男性の育児休業のことやってます!!教えてください!!(`・ω・´)ゞ」
みたいな軽いノリだと、ちょっと考える・・・。いや、断る??
- どんな授業なんですかぁ?
- そもそもどこの大学でお名前はなんていうんですかぁ?
という内容を質問してから、判断ですね。
他にも判断材料もあるんですよ。
もしかしたら気持ち悪いかもしれないんですが、以下のことも調べています。
- 本当に存在する大学、学部、学科なのか
- 先生の名前が書いてあったら実在しているのかググる
- 先生の仕事はどんなことをしているのか
- 大学生さんの名前をググって情報が出てくるのか
キッチリやっています(*´ω`*)
だって、この世の中怖いじゃないっ(`・ω・´)
インタビューの内容見せちゃいます
すごくしっかりとしたインタビュー内容を送ってくれたんですよ。
計18個の質問が届きました。
- お名前を教えてください(本名を教えていただくことは可能でしょうか)
- 現在の年齢を教えてください。
- 現在の家族構成とお子様の年齢を教えてください。
- ご結婚なされた時の年齢とお子様がお生まれになった時の年齢、育休を取得した時の年齢を教えてください。それぞれの西暦も教えてください。
- 育休取得の際、どこに勤めていましたか。
- 育休取得の際、お勤め先の対応はどのようでしたか。
- 育休取得の際、お勤め先の上司や同僚などの反応はどのようでしたか。
- 育休取得の際、奥様の反応はどのようでしたか。
- ご自身は、育休を取得することに前向きでしたか。
- 育休取得に対するご自身の姿勢はお勤め先の対応や周囲の反応を受ける以前とその後で変わりましたか。変わったのであれば、どのように変わりましたか。
- 育休中、お勤め先の対応はどのようでしたか。
- 育休中、上司や同僚から何かしらの反応はありましたか。あったのであれば、それはどのようでしたか。
- 育休中、奥様の反応はどのようでしたか。
- 復職を諦めた理由を教えてください。
- 育休を取る上で男女の差は感じましたか。
- 男性が育休を取りづらいという現状にジェンダーの問題が関係していると思いますか。
- 男性が育休を取りにくい現状の原因は何だとお考えですか。
- 今後男性が育休を当たり前のように取れる社会になるためには、何がどの様に変わる必要がありますか。
簡単に5つくいらかなぁ(*´ω`*)とか思っていたんですが、こんなにくるとはっ!!
熱いですよね(`・ω・´)。この思いにこたえるべく、真剣に挑みました。燃えちゃうよね!!
そして、4,700文字の回答をその日のうちに返信しました。気合いよ、気合い。
最後の3つ質問は『ご自身の経験を絡めてその理由も教えてください』とのことなので、僕の考えが盛り込まれた回答となりましたよ。
それをちょいと紹介します。
キチッと答えたので、一人称が『僕』ではなく『私』になっていて、ちょっとお堅いですよ。
きゃっ、はずかし(*´ω`*)
男性が育休を取りづらいという現状にジェンダーの問題が関係していると思いますか?
あると思います。
今も色濃く「男は外に出て稼いで、女は家を守る」ような考えがあります。
年齢の古いひとだけがそう思っているのかと思いましたが、ニュースなどをみると若い年代のひとたちでもそう思っているひとがたくさんいることを知りました。
経営陣の頭の中の考えが古いと、どうしてもこのような考えに陥ります。
「男が育児をしたって仕方がない」と思っているひとも、ちらほらいる気がします。
1年間育休を取った私ですが、1人目のときは「取得する気」がありませんでした。
「母になったのであれば、育児は当たり前。できるハズだ」とも思っていました。
男性が育休を取りにくい現状の原因は何だとお考えですか?
男性が育児休業を取る場合、
- 評価を下げられるかもしれない
- 給与が減ってしまう
- 復帰部署がなくなるかもしれない
という点が気になりがちです。
私の場合はまさにこれを体験しました。
育休前に部署異動させられ、給与がさげられ、復職を相談してもたらい回しにあり、あげく退職を選びました。
世の中には無事に復職をしているひとがいますが、少なからず上記にあげた男性特有の考えがあるかと思います。
今後男性が育休を当たり前のように取れる社会になるためには、何がどの様に変わる必要がありますか?
①教育
「男は外に出て稼いで、女は家を守る」という古い考えを改めるべきです。
そのためには、小学校の家庭科の授業で「男性も育児・家事を当たり前のようにすべきである」ことを、優しく教育すべきです(現状、そういった授業があるのかどうか知りません)
育児、家事はある程度大変であることは伝えられますが、出産に関して無知識な男性が多いように感じます。
私の時代、中学生の保健体育(性教育)の授業で習ったのですが、何を習ったのかボンヤリしています。
②学習
例えば結婚して子供ができ、パートナーが出産するまでは「出産・育児」についてはほぼ何も知りません。
というか興味がありません。
妊娠を知ったことにより、今度どのような流れになるのかを書籍などを購入し学習し始めます。
ひとによってはこの学習を全くせずに、パートナーに任せっきりという場合もあります。
③職場の環境
職場によっては子供ができると、「おめでとう。で、どのくらい育休を取るの?」という先進的なところもあります。
とても素晴らしいことですが、ごくごく少数です。
あとの企業は古い体質や考えが残り、育休を取りたくても取れないかもしれません。
職場の環境を大きく変えるのは、経営陣の仕事です。
この経営陣の考えが古いままだと、いつまで経っても変わることはありません。
私のように職場で男性の育児休業第1号になったとしても、退職してしまってはその会社にとって「男性育休者の未来」がありません。
万が一復職をしており、周りで「俺も育休取りたい」というひとがいた場合助言はできたと思いますが、急激に男性育休者の割合を増やすには至らないと思います。
④行政
育休後に退職した女性の場合、育児がある程度ひと段落したときに「再就職相談」というサービスがあります。
この「男性版」というのをみたことがありません。
男性にも手厚いサービスが必要です。
また、育児休業給付金の100%支給も魅力的です。
現状は育休取得半年は計算された金額の67%、その後の半年は50%です。
これでは普段生活するのにいっぱいいっぱいで、いやむしろ足りなくて貯金を切り崩さなくてはいけません。
100%支給になれば安心感がでてきます。
中央政府の役人は男性の育児休業取得率をあげよう!と数値を設定していますが、ダメです。
現場を知らないですし、制度もまだまだです。
男性の育休者を出した企業に対し、助成金支給もしていますが、少ない。
育休を取った社員の、会社が経費として計上する販売管理費に相当する金額を、取得期間中に支給すればいいと思います。
そうすれば、会社としても普段がないですし、喜んで育休取得を推してくると思います。
↑---ここまで---↑
(*´ω`*)どうでしたっ、尖ってるでしょ!
深夜に回答を書くと、こうなっちゃうよ~。えへ。
▼他の回答はこちら▼
発表を聞いた他の学生さんに感想を聞いてもらったよ
インタビュー内容を授業で発表するとのことなので、当然それを聞いているひと(学生さん)がいますよね。
僕、気になっちゃったんです。
『僕の経験と体験を聞いて、どう思ったんだろう』
大学生さんに相談したところ、快く引き受けてくださいました。ありがとうございます。
3人の学生さんから感想をもらったので、載せちゃいます~~(*´ω`*)
1人目の感想
はじめの方では、会社側に育休の理解があるのかと感じた。
だけど、いざ復職をしようと思ったら上司も会社も他人事で復帰できそうな状況じゃない。
私はこの時、パパンダさんは会社から求められてないのではと感じたのではないかと思いました。
最後に書いてあったように、行政の取り組みも必要だし強制力も高いし良いと思うけど…。
実際パパンダさんが身をもって体験したように各会社によって現状や理解に差があるから、各会社単位で自発的な制度・普及が必要だと思う。
パパンダさん自身の育児に対する心の変化も素晴らしいと思った。
一人目のこの時は育休を取得しようとは思っていなかったのに…。
実際パパンダさんと同じ家庭環境の人達は沢山いるだろうけど、行動に移せる人は少ない。
会社側の改革と同時に取得する男性側の意識改革も必要。
イクメンという流行に乗らず、現実的に家族を思った素晴らしい男性、旦那さん、お父さんだと思いました。
2人目の感想
育休は法律で定まっているにも関わらず、会社側の感謝の見返りを求める姿勢が実際にあるということを知り、日本国全体の育休に対する受け入れが不十分であるなというのが正直な感想です。
そのようなハラスメントは、女性ばかりが被っているとばかり考えていたけど男性も受けているのは大変だと感じました。
パパンダさんの場合、勤めていた会社に復職しないという選択をされたけど、家計的にも復職せざるを得ない方もいらっしゃると思います。
その場合の育休問題はさらに深刻で、国全体として具体的な対策が必要だと考えさせられました。
3人目の感想
育休をとることがどんなに家族にとってプラスになるか、それはみんな分かっているはずだけど、やっぱりパパンダさんが職場でのたらい回し経験されたように、「他人事」、それが本音なんだろうなと思いました。
わたしのおばは、家族を持たずにキャリアを築いていっている素晴らしい女性なんですが、彼女の周りが子供を育てて育休をとったり、会社を早く退社して、その分の差を彼女が働いてカバーする姿を祖父母は、物すごく心配して見守るのも分かる気がします。
だから、会社もいつもギリギリで人を回すんじゃなくて、余裕をもって人がこころから助け合える余裕を常に持つことが必要なんじゃないかな、と思います。
キャリアと家族を持つことが、どちらかの選択であったり、なにかを諦めなきゃいけないのではなく、家族にも支えられて、キャリアも築ける社会が実現すればいいと思いました。
私自身、いままで、結婚なんて、3年後ましてや1年後がどうなるか分からない時代に、生涯一緒に(死が分かつまで)なんて、しかも海外を転々とするキャリア形成を考えているのに、そんな非現実的すぎる!って思ってたし、結婚なんてダサいって思ってました。
ミレニアル世代として、自分の人生なんだから、家族に自分の人生左右されたくないって思ってました。
でも、最近、インターンシップ先で怒られて落ち込んでも、やっぱり家族からの励ましが本当に支えになったし、留学に行くかどうかも、自分以上に自分をわかってくれる家族だからこそ、的確な意見を聞けたし、成人式を経て、やっぱり家族でしか乗り越えられないものがある、って最近思い始めました。とても詳しいインタビューのお答えありがとうございました!
↑---ここまで---↑
みんな、ええ子やで(*´ω`*)。
学生時代に、このような授業を受け「男性の育児休業について考える」ことはとても良いことだと感じましたよ。
さいごに
男性の育児休業取得率は、直近の2016年度情報で3.16%です。
無茶苦茶少ないですよね。
つまりは普段の生活を送っていても、そうそう周りに経験者がいないわけです。
「男性の育休取得を広めよう!2020年までに13%にしよう!」とか政府が言ってるわりに、浸透力がありません。
絵にかいたモチか!(# ゚Д゚)キーー!!
そんな中で、こうして大学の授業で若いうちから情報に触れるひとたちも、ごく少数いるんですよね。
ちょっとでも意識が変わると、おじさんうれしいなぁ(*´ω`*)
これから実際社会人になったときに周りで男性育休者が出た場合、応援してほしいなぁ。
そんなことを思いました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
それでは(´・ω・`)ノシ☆
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